0810今月の健康

今月の健康

kenkou0809_1.jpg今月の健康:髪と頭皮のギモンを解決
きれいな髪とすこやかな頭皮は、生活習慣から髪は、脳や頭皮を外部の衝撃から守る働き、暑さや寒さから守る働き、また体にとって有害な物質を体外に排出する働きをしている重要な存在です。
にもかかわらず、現実には髪が薄くなったり抜けてしまったりという問題があります。
それを「年のせい」とあきらめてしまう方も少なくありませんが、もしかしたら、間違ったシャンプー法や、ストレス、栄養状態、運動不足などが原因かもしれません。
髪について気になることがあったら、この機会にヘアケア方法や、生活習慣を見直してみませんか。

ヘアケア相談室
毎日触れる髪の毛ですが、意外と知らないことが色々。あなたにはこんな悩みや疑問はありませんか?

◆このごろ、髪のダメージが気になります。
髪は、熱や摩擦、紫外線などによって傷みます。この時期は、夏の紫外線やプールの塩素の影響が出やすい時期です。正しいケアとトリートメントで髪をいたわりましょう。

◆毎日シャンプーしてるのに、フケがおさまらない。
シャンプーで洗いすぎて頭皮が乾燥しているのかもしれません。また、シャンプーがきちんと洗い流せていないと頭皮を刺激し、フケの原因となるので、見直してみましょう。
※改善しない場合は、皮膚科で診療を受けることをおすすめします。

◆男性のほうが薄毛になりやすいのはなぜ?
髪の脱毛には男性ホルモンが関わっているほか、男性は頭皮の皮脂分泌が盛んで毛穴が詰まりやすい傾向があります。男性は頭皮を意識してシャンプーすることが大切です。

◆ドライヤーと自然乾燥。髪にやさしいのはどっち?
髪にやさしいのは自然乾燥。しかし乾かさずに寝るよりは、ドライヤーを使ったほうがよいでしょう。濡れた髪や頭皮は摩擦に弱いので、枕などでこすれて傷みの原因になります。

◆白髪は抜いてもいいのでしょうか?
「白髪を抜くと数が増える」といわれますが根拠はありません。毛を抜くと毛根が傷んで髪が生えてこなくなることもあるので、抜くよりは根元から切るほうがよいでしょう。

◆抜け毛を防ぐ方法はありますか。
頭皮を清潔に保ち、頭皮の血行をよくすることが、髪の健康を保つ秘訣です。喫煙、ストレス、運動不足など、血行を妨げる生活習慣は薄毛・抜け毛を進行させるとされています。

ヘアケア教室「STEP1:髪と頭皮をいたわる シャンプー法」
■基本コース――いつものシャンプーも、ちょっとしたコツで髪・頭皮へのダメージが変わってきます。
(1)シャンプーの前から、洗髪は始まっている?
髪が長い場合は、シャンプー前にブラッシングして髪のもつれを取り、頭皮の汚れを浮かせておきましょう。また、最初にお湯でよく洗うことで、ホコリなど70%の汚れが落ちるといわれています。
(2)シャンプーは手のひらで泡立ててから
シャンプーは容器から直接髪につけず、手のひらに取り、泡立てて洗いましょう。シャンプーの量が少なくてすみ、頭皮への刺激を減らせます。
(3)爪をたてず、指の腹で洗いましょう
髪ではなく、頭皮を洗うことを意識します。髪の量が多く、長い場合は髪と頭皮に分けて二度洗いしてもよいでしょう。洗うとき、髪をこすらないようにしましょう。
(4)すすぐときも、意識するのは頭皮
シャンプーが頭皮に残らないよう、しっかり洗い流します。リンスやトリートメントのあとも頭皮をよくすすぎましょう。最後に首筋や顔などを洗うのを忘れずに。
(5)早めに乾かして頭皮を清潔に
地肌がいつまでも湿っていると、菌が繁殖し、フケや臭いの原因となるので、なるべく早く乾かします。タオルで髪をこすらず押さえるようにして水分を取りましょう。


■頭皮いきいきコース――頭皮のムズムズが気になる方は、清潔と血行促進がポイント
◇蒸しタオルで毛穴を開きましょう
毛穴に皮脂が詰まると、抜け毛の原因となります。週に一度くらい、髪を蒸しタオルで巻いて湯船に入り、湯気で頭皮の毛穴を開いてからシャンプーしましょう。通常の洗髪では落ちにくい毛穴の汚れが取れてすっきりします。
◇シャンプーしながらマッサージ
シャンプーのときに、頭皮をマッサージして、血行を促進しましょう。いつもあっという間にシャンプーを終わらせている方は、3分間くらいかけて、ゆっくりていねいに頭皮を洗うだけでも違います。


■髪つやつやコース――美しい髪を保には、スペシャルケアよりも、日々のケアが大切
◇かんたんオイルトリートメント
シャンプー前に、ツバキ油やオリーブ油などを髪全体に塗り、シャワーキャップをかぶり、その上から蒸しタオルを巻きます。15分ほどおいてから、いつも通りシャンプーすると、洗い上がりがしっとり、つやつやになります。
◇美髪の敵、「熱」と「摩擦」に気をつけましょう
ドライヤーは髪から離し、つねに動かしながら、1カ所に熱が当たらないようにします。また、長い髪の場合は、寝るときの“摩擦”もダメージの原因。ゆるめのゴムで、頭の高い位置でまとめるとよいでしょう。

ヘアケア教室「STEP2:髪と頭皮をゲンキにする 生活習慣」
◆抜け毛予防は禁煙から
ストレスや睡眠不足、栄養不良、喫煙などが重なり血流が阻害されると、髪は成長できず抜けてしまいます。特に、「百害あって一利なし」といわれるタバコは、髪にとっても大敵。ニコチンが交感神経を刺激して血管を収縮させるため、頭皮の血行が悪くなり、髪の成長が妨げられます。

◆髪によい食事とは?
バランスよく食べ、髪の主成分となるたんぱく質と、たんぱく質が有効に利用されるために必要なビタミンB群、ビタミンEが不足しないようにすることが大切です。食事で取った栄養分は、心臓や脳など生命に関わる器官や、疲労回復に使われ、髪に行き渡るのはそのあと。そのため、髪が元気なときは、全身が健康であるといえます。

ヘアケア教室「STEP3:髪と頭皮にやさしい グッズ」
◆シャンプーは頭皮の状態に合わせて
脂っぽい頭皮には、洗浄力が強めのものを、乾燥気味の頭皮には、洗浄力が弱いものを使いましょう。洗浄力の強さがわかりにくいときは、下の方法もおすすめです。
(1)口紅を手の甲に100円玉くらいの大きさに塗ります。
(2)シャンプーを指先に取り、口紅を塗った部分にのせて、力を入れずに円を描くようにこすります。
(3)最後にティッシュで拭き取ります。すぐに口紅が溶けるように広がったら洗浄力が「強め」、30秒以上かかってゆっくりなじむ場合は「弱め」といえます。

◆リンスとトリートメントの違いとは
リンスは髪の表面に膜を作り、髪をなめらかにする働きが大きいのに対し、トリートメントは、キューティクルのすき間から内部に浸透して髪の潤いを保ちます。





<取材協力>
岡村皮フ科医院院長 岡村理栄子先生
<参考文献>
『あなたの髪を守る本』(岡村理栄子著/保健同人社)
『美髪 ヘアサプリ』(寺本剛著/講談社)